大阪には、古くから地域の暮らしや信仰とともに歩んできた神社が数多く残っています。今回は女性に人気の高い可愛くて個性豊かなお守りを紹介。台湾出身で大阪在住のIKKENさんと大阪府内の神社を巡ります。
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大阪:宮司から歴史を学ぶ、花天井鑑賞とお守り作り体験
- 阿保神社で通常は立ち入ることができない拝殿の中で、自分だけのオリジナルお守り作り
- 色鮮やかな花の絵が散りばめられた美しい拝殿の花天井を鑑賞
- 作ったお守りを特別にお祓いしてもらえる
大阪には、由緒ある神社が多く存在します。地域の人々が立ち寄り、願いを託して心を整える、そんな「祈りと日常がともにある風景」は、そのまちの大きな魅力になっています。
神社を訪れた際に、多くの人が手に取るのが「お守り」です。健康や仕事、恋愛、学業などにまつわる願いを託す存在であり、近年はご利益だけでなく、可愛らしいデザインやユニークなモチーフにも注目が集まっています。大阪府内には、思わず集めたくなるような個性豊かなお守りを授与する神社も多くあります。
今回は、大阪在住の台湾人・IKKENさんとともに大阪府内の神社を巡り、ご利益やお守りに込められた魅力をご紹介します。
Guide
01.阿保神社(松原市)
選べる楽しみ、七色のお守りと「えんあわせ絵馬」
大阪府松原市阿保に鎮座する阿保(あお)神社は、地域の歴史と信仰を今に伝える由緒ある古社。創建年代は明らかではありませんが、平安時代にはすでに存在していたと伝えられ、地域の産土神(うぶすながみ)として人々の暮らしとともに歩んできました。
阿保神社で授与される「七色 色御守」と「えんあわせ絵馬」は、どちらも色とりどり7色の展開。願い事や好みなどから選ぶ楽しさがあります。
丸い形をした絵馬は、一度紐をほどいて願い事を書き、再び結び直す珍しい形で「円(まる)」「縁」「円(お金)」という三つの意味が込められています。
また、阿保神社を訪れた際は、ぜひ拝殿に足を運び、天井に広がる「花天井」を見上げてみてください。
修復の際に新たに奉納された「ゆかりの和歌の花天井」も、拝殿に上がってゆっくり鑑賞できます。
たくさんの色から選べるお守り、可愛いですね! 丸い絵馬は初めて見ましたし、外から見えないので素直な気持ちでお願い事を書くことができました。
02.布忍神社(松原市)
「復活LOVE」に人気集まる、ユニークな恋守り
同じく松原市に鎮座する布忍(ぬのせ)神社は、病気平癒や厄除け、交通安全、商売繁盛など、幅広いご利益で知られる神社。
なかでも注目されているのが、現代アーティスト・イチハラヒロコ氏とコラボレーションした「恋守り」です。それぞれユニークな言葉が記されていて、特にアイドルグループ「嵐」の楽曲タイトルと同じ文字が記された「復活LOVE」の恋守りはファンに人気なのだとか。
布忍神社には、率直な言葉が記された「恋みくじ」や、自転車好きから支持を集める「チャリ守り」など、ほかにも個性豊かな授与品が揃っています。
言葉の力と前向きな気持ちで訪れる人の背中を押してくれる神社です。
恋愛系のお守りはやっぱり気になるので、手に取ってしまいますね。「人生思い通り」になるように、自分でも頑張ります!
03.住吉大社(大阪市)
可愛くて頼もしい、すみよっさんのうさぎ守
大阪を代表する古社・住吉大社は、全国に約2300社ある住吉神社の総本社。約1800年の歴史を持ち、海上安全や航海守護、厄除けの神として古くから信仰を集めています。現在も多くの参拝者が訪れ、大阪をはじめ地域の方々からは親しみを込めて「すみよっさん」と呼ばれています。
住吉大社で人気を集めるのは、うさぎをモチーフにしたお守り。御鎮座(創建)年月日が「卯年・卯月・卯日」であったと伝えられていることから、住吉大社ではうさぎは神使として大切に扱われてきました。
愛らしい表情で丸いフォルムの「住っこうさぎ」は、そっと身につけたくなるお守りです。
住吉大社では、うさぎの手水舎や、無病息災を祈願する「住吉神兎(すみよしうさぎ)」など、境内の随所で、うさぎの姿に出合えるのも特徴です。
ほかにも、境内の正面神池に架かる神橋は「反橋(そりはし)」と呼ばれ、住吉大社をお参りする際の人気スポットのひとつ。
大阪に住んでいますが、住吉大社さんには初めてお参りしました。こんな可愛いうさぎのお守りがたくさんあるなんて知らなかったです。バッグにつけて持ち歩きたくなるお守りですね。
授与所:9:00〜17:00
04.露天神社(大阪市)
恋愛成就のパワースポット。自分で選ぶたったひとつのお守り
大阪の都心部である梅田に鎮座する露天(つゆのてん)神社は、病気平癒、商売繁盛、学問など、あらゆるご神徳を持つ神社。近松門左衛門の浄瑠璃『曾根崎心中』の舞台としても知られ、特に恋愛成就のパワースポットとして多くの参拝者が訪れています。
露天神社で人気なのは「百彩(ももいろ)御守り」。 細かい刺繍がされたお守り袋に「結縁成就」「金運招福」「開運健身」などの守護札を入れられるようになっていて、世界にひとつの自分だけのお守りを身につけることができます。
05.少彦名神社(大阪市)
張り子の虎を模した「首ふり虎守」
大阪市中央区の「薬の町」として知られる道修町に鎮座し、健康の神・医薬の神として知られる神社。日本の薬祖神である少彦名命(すくなひこなのみこと)と、中国の薬祖神・炎帝神農(えんていしんのう)をご祭神としており、健康祈願や病気平癒を願う参拝者が訪れています。
こちらで授与されるお守りで特に個性的なのは、張り子の虎をモチーフにした「首ふり虎守」。
江戸時代末期に大阪でコロリ(虎狼痢)が流行した際に、和漢薬を配合して作った「虎頭殺鬼雄黄圓」という丸薬と、お守りとして「張り子の虎」が配られました。それ以来、少彦名神社独自のお守りとして全国に広まったそうです。
06.大鳥大社(堺市)
透明でキラキラ!? 「先が見通せる御守」
大阪府堺市に鎮座し、日本武尊(やまとたけるのみこと)をご祭神として、和泉国一宮として約1900年の歴史を持つ大鳥(おおとり)大社。日本武尊の魂が白鳥となってこの地に舞い降りたという伝承をもとに社が建てられたと伝えられています。その勇猛さと数々の勝利にあやかり、勝負運をはじめ、商売繁盛や交通安全のご利益が信仰されてきました。
こちらで人気を集めているのが「先が見通せる御守」。
アクリル板を使ったスケルトン仕様で、仕事・学業・試験・スポーツ・恋愛など全ての先が見通せて、神様のお導きをいただけるという、大変珍しいビジュアルのお守りです。光を当てるとホログラム加工された絵がキラキラと輝いてすごく綺麗で、本殿にかざして写真に収める参拝者も多いそう。
07.泉州磐船神社(泉佐野市)
自分や大切な人の旅の安全を願って
泉佐野市に鎮座する泉州磐船(せんしゅういわふね)神社は、関西国際空港の建設を機に、1983年12月10日に創建された比較的新しい神社です。空の玄関口に近い立地から、旅行安全や交通安全の守護として信仰を集めています。
授与されているお守りも、旅の無事を願うものが中心です。「旅行安全守護」のお守りは、参拝者自身のためだけでなく、親しい人の旅行や出張の際に贈るお守りとしてもおすすめ。また、飛行機が描かれた「天空守(みそらまもり)」は航空安全のご利益と、「飛翔」の意味を込めて、心願成就や合格祈願のお守りとしても選ばれています。
スーツケースや飛行機といったモチーフを取り入れた現代的なデザインは珍しく、手に取ってみたくなるお守りです。
お気に入りのお守りに願いを込めて
「神社によって、こんなにいろいろなお守りがあるなんて知らなかったです」とIKKENさん。大阪府内の神社には、それぞれの歴史や土地に根ざした信仰があり、その想いはお守りのかたちにも表れています。お守りを選ぶ時間そのものも、参拝の大切なひとときになるでしょう。
お守りは常に身につける方が良いとされています。気に入ったデザインのものを持ち歩くことで、より気持ちが前向きになるのではないでしょうか。
気になる神社やお守りがあれば、ぜひ訪れてみてください。
Photo:平野明(Mei Hirano)
Edit:南歩実(Ayumi Minami)
Direction:人間編集舎
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