インスタントラーメン発祥の地として知られる池田市。その歴史とものづくりの楽しさを伝える「カップヌードルミュージアム 大阪池田」は、世界中から観光客が訪れる人気スポットです。今回は、外国人インフルエンサーと一緒に、世界を魅了する食文化の歴史とユニークなご当地グルメを紹介します。
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梅田駅から電車で約20分。豊かな自然と下町のあたたかさが残る池田市は、五月山公園の桜や上方落語ゆかりの地として知られていますが、日清食品の創業者・安藤百福氏が世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明した地としても有名なまちです。
その代表的な施設が「カップヌードルミュージアム 大阪池田」。誕生の舞台裏を覗いたり、オリジナルのカップヌードル作りなどの体験を楽しめる体験型食育ミュージアムです。
今回、実際に池田市を訪れたのは、ラトビア出身で、日本推しインフルエンサーのアルトゥルさん。初訪問のカップヌードルミュージアムと、チキンラーメンを使った池田市ご当地グルメを満喫します。
Guide
安藤百福氏が生みの親!インスタントラーメンの歴史をひもとく!
池田駅から5分ほど歩くと、「カップヌードルミュージアム 大阪池田」に到着。正式名称は「安藤百福発明記念館 大阪池田」で、日清食品の創業者として知られる安藤百福氏の「発明・発見の大切さを伝えたい」という想いを具現化したものです。
エントランスホールを進むと目の前に現れるのが「インスタントラーメン・トンネル」。壁一面にずらりと並ぶ歴代のパッケージは圧巻の迫力で、初代チキンラーメンから現在販売されている商品ラインナップまで、インスタントラーメンの進化を一望できます。カラフルでフォトジェニックなこの展示は、ミュージアムを代表する撮影スポットになっています。
続くエリアでは、「安藤百福とインスタントラーメン物語」「チキンラーメンの誕生」「世界のインスタントラーメン」とテーマを設けて、分かりやすく解説。中でも注目は、安藤氏が自宅裏庭の小屋で開発を続けたストーリーを紹介するブースです。再現された小屋や研究道具からは、ものづくりへの情熱が伝わってきます。
簡単で便利、しかもおいしい日本のインスタントラーメンが大好き。チキンラーメンもカップヌードルもよく食べていますが、開発のきっかけも歴史も、知らないことだらけでしたね。ここから最初のインスタントラーメンが誕生して、そこからどんどん種類もパッケージも増えていって、今や世界中で食べられていると思うと、とてもすごい。今度はじっくり味わって食べてみようって思いました。
自分好みにカスタマイズ「マイカップヌードル」を作ってみよう!
インスタントラーメンの歴史を学び、その奥深さに感動したアルトゥルさん。「僕もインスタントラーメンを作ってみたい!」と意気込みながら向かったのは、人気体験コーナー「マイカップヌードルファクトリー」です。
館内には、「チキンラーメンファクトリー(小学生:税込600円/中学生以上:税込1,000円※1月31日以降は税込1,200円)」と「マイカップヌードルファクトリー(1食税込500円)」の2つの体験ブースがあり、どちらも観光客に大人気。後者は事前予約不要で、現地で配布される整理券があればいつでも体験できる手軽さが魅力です。
絵を描いたカップをスタッフに渡すと、専用機械にセットされ、麺が入れられたあと、スープと具材をトッピング。スープは常時4種類(カップヌードル味・シーフード・カレー・チリトマト)から1つ、具材は12種類から4つを選ぶことができます。
スープは「シーフード!」と即決したアルトゥルさん。一方、具材は「4つに絞りきれない!全部入れたい!」と頭を抱えるほど悩んでいました。最終的に選んだのは、えび・かに風味カマボコ・たまご・ひよこちゃんナルトの4種。「ひよこちゃんはいっぱい入れてください!」と笑顔でスタッフにお願い。
最後は「エアパッケージング」工程。専用ビニール袋にカップヌードルを入れ、小さなポンプで空気を入れることで、衝撃から守るクッション性のあるパッケージが完成します。首から下げられるストラップ付きで、お土産としても人気です。
こうして「マイカップヌードル」を完成させたアルトゥルさん。「これはもう宝物だよね」と満面の笑みを見せ、「食べてみたい気持ちもあるけど、もったいなくて食べられない!」と満足げにファクトリーを後にしました。
カップに描いたのは、大好きなネコのイラスト。かわいく描けて大満足!スープは定番のしょうゆ味もいいけれど、シーフードが好きなので迷わず決定。具材は12種類もあって迷いましたが、ひよこちゃんのナルトはめちゃくちゃかわいい! 山盛りに入れてほしいぐらいです。シンプルな工程なのに、完成品はまるで本物のカップヌードル。最後のエア・パッケージも簡単なのにしっかり包装できて、日本の技術力を感じました。
チキンラーメン作りにお土産購入など……ほかにもいろいろ楽しめる!
今回体験した「マイカップヌードルファクトリー」とならんで人気なのが、本格的な麺作りが体験できる「チキンラーメンファクトリー」。こちらは事前予約制です。大人気のためご予約はお早めに。
作った麺はオリジナルパッケージに入れて持ち帰ることができ、自分だけの“マイ・チキンラーメン”と市販の味とを食べ比べてみるのも良い経験です。アルトゥルさんも「次は絶対にこれを体験したい!」と興味津々でした。
館内には、ここでしか買えない限定グッズやお土産がそろう「ミュージアムショップ」も併設。人気は「ひよこちゃん」グッズで、マグカップやエコバッグ、文房具など、どれも可愛くてお土産にぴったり。海外からの旅行客にはアロマやスケッチブックも人気とのこと。ほかにも、インスタントラーメンをテーマにした雑貨やミニチュア模型などもあり、見ているだけでも楽しくなります。
今回体験できなかった「チキンラーメンファクトリー」では、小麦粉から自分で作るなんて本格的。カップヌードルよりも工程が多くて、まるで料理教室みたいでした。家に帰ってから“自分で麺から作ったチキンラーメン”を食べられるのはうれしいと思います。子どもも大人も良い体験になるから、旅の思い出づくりにもぴったり! 僕も次回は参加したいです。ショップで購入できるグッズはどれもひよこちゃんのイラストやチキンラーメンカラーになっていて、かわいいです!
チキンラーメンとコラボした限定グルメがいろんなお店に!
池田市では、「大阪池田チキチキ探検隊(以下チキチキ探検隊)」という、市内の飲食店がチキンラーメンを使った創作料理を紹介するプロジェクトが進行中です。まちぐるみで発明の味を楽しめる取り組みとして、食べ歩きMAPやスタンプラリー、ポップアップイベントなどを行って、市民や観光客を巻き込んでまちおこしに取り組んでいます。
「カップヌードルミュージアム 大阪池田」でチキンラーメンの誕生秘話を学んだあとは、チキチキ探検隊が紹介するコラボメニューを食べて、チキンラーメンの新たな魅力を再発見してみるのがおすすめです。
今回は、食べ歩きにもぴったりな「軽食」と、チキンラーメンとは異色のコラボ「軍艦寿司」をご紹介します!
「池田市観光案内所」のチキチキソフトと池田名物・池カラ
チキチキ探検隊のアンテナ基地として、池田名物のチキンラーメンを使ったコラボメニューの発信も行っている池田観光案内所。こちらではキッチン&イートインスペースがあり、軽食を楽しむことができます。人気No.1は「チキチキソフト(税込400円)」。バニラソフトの上に砕いたチキンラーメンをトッピングした、ここでしか味わえない限定スイーツです。食べるとキャラメルソースと相まって甘じょっぱい風味が口いっぱいに広がり、絶妙なおいしさに。
もう一つの人気メニュー池田名物「池カラ(税込450円)」は、衣にチキンラーメンを使うことでクリスピー感が倍増、サクサクとした食感が特徴。ジューシーなのにあっさりとした味わいの鶏むね肉にチキンラーメンのしょうゆ味がほんのりと加わり、後を引きます。観光客の食べ歩きフードとしても大好評です。
最初は「ソフトクリームにチキンラーメン?」って驚きましたが、食べてみたらすごく合う! 甘さの中に少し塩味があって、ラーメンの香ばしさがいいアクセントになっているんです。そもそものソフトクリームがおいしいし、濃いめのキャラメルソースとチキンラーメンとの相性がこんなにも良いとは……うれしい誤算ですね。唐揚げもチキンラーメンを加えることでより一層サクサクしていて、止まらないおいしさです。すごくクリエイティブな発想だと思いました。
「安兵衛すし」のチキンラーメンをTKG風にアレンジした軍艦寿司
池田市の老舗「安兵衛すし」では、チキンラーメンをアレンジしたユニークな軍艦寿司に大人も子どももハマってしまう、とひそかに話題を呼んでいます。
寿司飯(シャリ)の上に砕いたチキンラーメンをトッピングし、仕上げにうずら卵黄をのせた“チキンラーメン軍艦巻き”は、鉄板の組み合わせ。何もつけずにそのまま頬張るだけで、チキンラーメンからしょうゆ味がしみ出して卵黄を絶妙に引き立てます。
どちらかというと食事というよりはスナック感覚で「大人も子どももパクパク、よく召し上がられていますよ」と店主談。アルトゥルさんも思わず目をみはるおいしさでした!
チキンラーメンやお寿司が好きな人はもちろんのこと、なま魚が苦手な人でも食べられます。寿司店ならではのアイデアと思いやりに溢れた一品で、地元客にも観光客にもファンが多いそうです。
チキンラーメンと卵の相性が良いのは分かっていますが、まさか寿司飯(シャリ)とコラボするなんて驚きました。口に入れた瞬間はまだ素材同士がバラバラですが、チキンラーメンのパリパリとした食感を楽しみながら咀嚼(そしゃく)するうちに卵かけご飯(TKG)のような味も生まれてきて、とてもおいしかったです。大人も子どもも大好きな味ですね、これは!
ほかにもあるよ! チキンラーメン愛あふれるご当地グルメ!
チキンラーメンを使った創作メニューは、2025年12月12日現在、池田市内で33店舗。たとえば「パティスリー モンターニュ」のチキンラーメンを砕いてトッピングしたサクサク食感のスイーツや、「喫茶ラック」のチキンラーメン風味のトーストなど、ここでしか味わえないアレンジグルメに出会えるのも池田の魅力です。
チキチキ探検隊が発行する食べ歩きMAPを観光案内所で手に入れて、そちらを参考に、各店を巡ることをお勧めします!
アルトゥルさんも「まち全体でチキンラーメンを推している感じ。すごく面白い!」と感心していました。
かわい過ぎる! 池田市限定のマンホールもチェック!
池田のまちを歩きながら、ふと足元を見ると、チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」に出会えることが……。
黄色を基調にしたポップで愛らしいデザインのマンホールで、SNS映えも抜群。「阪急池田駅」周辺や「カップヌードルミュージアム 大阪池田」付近で見つけてみてくださいね。
駅構内に設けられた大阪池田ゲストインフォメーションでは、このマンホールをモチーフにした「マンホールカード」を無料配布しています。旅の記念にゲットしてみてはいかがでしょうか。
今回初めて訪れた池田のまち。ミュージアムもアレンジグルメも初体験でしたが、チキンラーメンを通して、ものづくりの心や自由な発想を感じられて、すべてが楽しかったです。“おもしろさ”も“おいしさ”もぎゅっと詰まった池田のまちが、大好きになりました。
池田で感じた“発明の心”と“遊び心”
「カップヌードルミュージアム 大阪池田」でチキンラーメンの歴史や製法、そして発明・発見の大切さを学び、まちに点在するアレンジグルメを食べ歩いた今回の池田旅。展示でも体験でもグルメでも、チキンラーメンの新たな魅力や、ものづくりの精神を随所で感じることができました。
チキンラーメンを通して触れたのは、発想を自由に楽しむ心、好奇心をまっすぐ形にする力。安藤百福氏が大切にした“創造の情熱”は、ミュージアムはもちろん、まちの飲食店や取り組み、デザインにまで息づいているようです。
ミュージアムしかり、チキチキ探検隊の創作メニューしかり。単に歴史を伝えたり商品を紹介したりするだけでなく、訪れる人をワクワクさせ、“体験”として楽しめる工夫が池田の魅力。
歩けば気づきがあり、食べれば驚きがあり、つくれば笑顔が生まれる—。
そんな“発明のまち”ならではの温かさとおもしろさが、この旅をいっそう印象深いものにしてくれました。
Photo:北川暁(Satoru Kitagawa)
Edit:週刊大阪日日新聞社
Direction:人間編集舎
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