推し活のために来日したり、観光ついでにフラッと遊びに来たり、年々外国人の数が増加しているアメ村・心斎橋周辺のライブハウス。ライブの鑑賞方法やチェキの撮り方、チェキ飯など、オタク初心者さんがアイドル文化を120%楽しめる方法をガイドします。
こんにちは! ライターのオカジマアヤノです。私は年間約130本のライブに通うアイドルオタクなのですが、近年、ライブハウスで海外からのお客さんを見かけることが増えたんです。
彼らに話しかけてみると、「GoodなMusicが聴こえてきたからさ〜」なんてオシャレに答えられることが多く、その度に「いや地上まで聴こえるかい」と心の中でツッコんできました。ライブハウスは地下にあったり、地上でも奥まった場所にあったりすることがほとんどなので(笑)
そんなジョークはさておき、せっかくアイドルのライブに遊びにきたのに、システムが分からずに困っている外国人をたくさん見てきました。
「当日券」「ドリンク代」「対バン」「特典会」……etc.
日本人でも、はじめての人には難しい専門用語がいっぱい。そこで、日本に住む韓国人のユンさんを実際に案内しながら、ライブハウスが密集するアメ村・心斎橋でアイドル文化を楽しむ方法を伝授します!
Guide
ライブ前に集合! アメ村のシンボルかつ待ち合わせスポット「三角公園」
今回の待ち合わせ場所は、心斎橋の中でも古着屋や飲食店が集まるアメリカ村(アメ村)と呼ばれるエリアのシンボル、三角公園こと御津公園(みつこうえん)。
大阪の若者や観光客が集まっていますが、実はアイドルオタクの溜まり場でもあり、ライブ前後によくここに集まっています。大阪に住んで2年、まだアメ村には馴染みのないユンさんでも分かりやすい場所ということもあり、三角公園で集合しました!
周辺にはテイクアウトできる飲食店やコンビニも充実しているので、ちょっと小腹を満たすのにもぴったり。
三角公園は段差になっているところがたくさんあり、こうして腰掛けて休憩もできます。ゴミは購入したお店で回収してもらうか、持ち帰るようにしましょう。
まだ心斎橋の地理が分かっていないから、分かりやすい待ち合わせスポットがあるのは助かります。ライブ前に友達とおしゃべりできるのも嬉しいですね!
アイドルダンス好き女子大生が働く、交流もステージも楽しめるカフェバー
三角公園から南に歩いて約3分。まず最初にやってきたのは、「AMASTAGEなんば店」!
ここはライブハウスではなく、気軽にアイドル文化に触れられるカフェバーです。
キャストは全員、アイドルのコピーダンスが大好きな女子大生。「UNIDOL(ユニドル)」という、大学対抗女子大生アイドルコピーダンス日本一決定戦があり、その大会に出場したことのある人だけが働けるお店。
「いきなり異国のライブハウスに行くのはハードルが高い……」という海外の方にもおすすめです。
美味しいドリンクを飲みながらおしゃべりが楽しめるということで、味の好みに合わせてキャストが手作りしてくれる「オリジナルカクテル(オリカク)」をいただくことに。
アイドルオタクの中では、ドリンクの前にチェキを並べて撮影するのが定番! それぞれのドリンクの色に合わせてデコってくれたので、とっても映えます。
即興でこんなに可愛くデコれるって、プロのデザイナーさんみたい! 韓国にもメイドカフェはありますが、アイドルカフェは見たことがないです。
はじめての日本のアイドル文化に少し照れくさそうだけど、楽しそうなユンさん!
AMASTAGEの魅力はおしゃべりやチェキだけではなく……。
アイドルダンス好き女子大生が働いてるということは?
そう、好きなアイドルの楽曲を目の前で踊ってもらうことができるんです! 「リクエストステージ(リクステ)」というメニューがあり、1番のサビまで930円(税込)、フルコーラス1,150円(税込)でリクエスト可能。予約は不要で、選曲はキャストと相談してみましょう。
店内奥にはリクステ専用ステージがあり、カウンター席で観るもよし、すぐそばのソファ席で観るもよし。さらに音響や照明も本格的です。
今回は、AMASTAGEのオリジナルソング『甘くて素敵な物語』を踊ってもらうことに。
キレッキレのダンスに眩しい笑顔を見て、「大学生のクオリティとは思えない」と感動していたユンさん。好きな曲を踊ってもらうのも、特別で楽しそうですよね!
※チャージ料金(すべて税込)
カフェタイム 12:00〜18:00/550円(1時間)
バータイム 18:00〜23:00/880円(1時間)
1ドリンク 660円〜 or 飲み放題 2,200円
女性・学生はチャージ料金が半額
海外からのお客さんも増えているらしく、「いつでもウェルカム!」な雰囲気でした。系列店に秋葉原本店、栄店もありますが、なんば店が一番賑やかなんだそう。さすが大阪!
ドリンク代って? 特典会とは? ライブアイドルの楽しみ方
続いては、いよいよアイドルのライブに初参加! アメ村・心斎橋エリアには、キャパシティ100人から800人台まで、多数のライブハウスが点在しています。
今回は、心斎橋駅から徒歩5分のライブハウス「OSAKA MUSE」にやってきました。1987年に心斎橋ミューズホールとしてオープンして以来、連日バンドやアイドルのライブで賑わっています。私も、30回以上は訪れているはず!
今日のライブは『環状線メリーゴーランド2025』という、大阪で平日夜を中心に開催される対バン形式のイベント。主にライブハウスで活動し、チェキや写真撮影で交流ができる「ライブアイドル」と呼ばれるグループが出演します。対バンとは、複数のアーティストが出演するイベントのことで、バンドに対して使われていたものがアイドルにも使われるようになりました。
この日、日本のアイドルを観るのがはじめてなユンさんに紹介するのは、大阪拠点の5人組アイドルグループ「HIBANA(ヒバナ)」。
2024年10月7日にデビューし、大阪を中心に東京や名古屋でも人気を集めている、新進気鋭のグループです。
そして、ユンさん初のアイドルライブをさらに楽しんでもらうために、応援アイテムを持ってきました!
アイドルの公式グッズや家電量販店で販売されているペンライトは、1本2〜3千円といきなり買うにはためらうお値段ですが、実はダイソーでも買えるんです。色の数や持続時間は劣りますが、初心者はこれでも十分! 推しメンを見つけたらカラーでアピールしましょう!
※会場やイベントによってはペンライトの使用が禁止・制限されている場合もあります。
声出しにジャンプ!? 自由に安全に楽しもう【ライブ編】
ライブハウス「OSAKA MUSE」に到着したら、まずは受付へ!
スマートフォンのチケット画面を見せて(紙チケットの場合もあります)、ドリンク代の600円を支払います。
チケットの購入方法は、チケットサイトで前日や開演前までに販売されている前売り券を予約・購入しておくか、当日にライブハウスで直接当日券を購入するかの2種類。受付のスタッフに「当日券を購入したい」旨を伝えれば対応してもらえますが、ソールドアウトしている公演の場合は当日券の販売がないため、前売り券を購入しておくのが安心です。
ドリンク代が必要なのは、ライブハウスは「飲食店営業許可」で運営しているところが大半で、飲食物の提供が必須になるからです。また、ライブハウスの運営費を補うための貴重な収益にもなります。
チケット、ドリンク代の支払い方法は、キャッシュレス決済が使えない場合もあります。現金を事前に用意しておきましょう。
また、大きな荷物は人にぶつけたり、盗難のトラブルに遭ったりするのを防ぐため、コインロッカーに入れておくのが安心。1回300円から利用できるところが多いです。
身軽になったらライブハウスの中へ! グループごとに少し転換時間があり、いよいよHIBANAのライブが始まります! 何もかもがはじめての空間に、少し緊張した面持ちのユンさん。
この日は平日の夜にも関わらず、フロアは満員のお客さんで大盛況。ライブ中はペンライトを振ったり、声を出したり、ジャンプしたり、思い思いの楽しみ方で熱気溢れる空間です。
HIBANAのオタクさんは「みんなで楽しもう!」というスタイルの人が多い印象。今回、ユンさんのはじめてのライブ参加にHIBANAを選んだのも、そんなアットホームな雰囲気が理由の一つでした。
さすが大阪、人情の街。複数のグループ・メンバーを推している人が比較的多いので、初心者歓迎のムードが強いので安心です。
オタクのみなさんが声を出したり、ジャンプしたりしてる姿に圧倒された。K-POPの掛け声や応援の仕方とは違うので、実際に参加してみて新鮮で面白かったです!
ライブ後は推しメンとチェキを撮って交流!【特典会編】
そして、ライブアイドルの醍醐味はライブだけではなく、メンバーと直接交流できる「特典会」があること!
この存在を知らずに、ライブだけ観て帰ってしまう外国人が多くて……。そんなの、もったいない! せっかくなら、実際に話してチェキも撮れたほうが、形としても思い出に残る! ということで、特典会の流れもご紹介します。
全グループのライブが終わると、フロア内で特典会が始まるので、お目当てのグループのもとへ向かいましょう。
※他のグループのライブ中に、ライブハウス内の別スペースで特典会を行う「並行特典会」というケースもあります。
そして物販卓で「チェキ券」を購入したら、推しメンの列に並びます。
分からないことがあれば、近くのスタッフやお客さんに聞いてみてください! 先輩オタクさんがきっと優しく答えてくれますよ。
ドキドキしながら待っていると、さっきステージに立っていたメンバーが目の前に登場。あっという間にユンさんの番になりました。
なんと、韓国語で挨拶をしてくれて、僕の名前もハングルで書いてくれました! こんなサプライズは嬉しすぎますよ!
外国語が話せる・話せないに関わらず、一生懸命伝えようとしてくれる姿勢こそ、お互いにとって嬉しいはず。だから、言語の壁なんて気にせず、気軽に推しメンの列に並んでみてください!
ただステージとの距離が近いだけじゃなく、一対一の関係性を構築していける精神的な親密さも、ライブアイドルならではの魅力。だからこそ“一緒に”大きいステージを目指していく感覚が強く、オタク側も推すことにやりがいを感じるんだと思います。すっかり日本のアイドルの虜になって、何度も来日してくれる海外のオタク友達がたくさんいますよ!
ライブアイドルとの交流は言語の壁を超える
はじめて触れた日本のアイドル文化。最初は緊張していたものの、「アイドルもオタクの人たちも親しみやすい!」と笑顔を見せてくれたユンさん。気づけば、すっかりライブアイドルの虜になっていました。
ただ物理的に距離が近いだけじゃなく、お互いの熱量をまっすぐにぶつけ合えるからこそ、ステージもフロアも輝く。そんな関係性の中にユンさんが溶け込んでいくのを見て、「ライブアイドルは言葉の壁を超えるんだな」としみじみ感じました。
可愛いだけじゃない。可愛さを超えて、もっと深く煌めく情熱や愛情を、彼女たちから受け取ってもらえたことが心から嬉しかったです。
「また一緒に観ようね!」と約束して、会場を後にしました。
アメ村・心斎橋のアイドルスポット
今回訪れたお店やライブハウス以外にも、アメ村・心斎橋にはアイドルと交流したりライブを楽しんだりできるスポットがたくさんあります。おすすめをご紹介します!
Live & Bar 心斎橋ディアステージ
人気アイドルグループ「でんぱ組.inc」など、数々のアイドルを輩出した「秋葉原ディアステージ」の大阪店。アイドルやアーティストを目指すキャストのライブをお酒を飲みながら楽しめたり、直接交流したりして成長を応援できるライブ&バー。
通常営業とは別に、アイドルやタレントによるライブイベントも頻繁に開催されています。
FANJ twice
三角公園のすぐそばにあるライブハウス。 連日バンドやアイドルのワンマン・対バンライブが開催されているため、フラッと気軽に立ち寄ることができます。フロアのどこからでも観やすい高めのステージが特徴。
ドリンクだけでなくフードメニューも充実しており、本格的なカレーライスに加え、なんと「セルフインスタントラーメン調理器」も完備! 袋麺で楽しく小腹を満たせるのも嬉しいポイントです。
Live House ANIMA
三角公園から徒歩2分の場所にあるライブハウス。平日・土日を問わずバンドやアイドルのライブが開催されています。フロア外にモニターがあり、ドリンクを飲みながらゆったりライブを観ることも可能!
そしてこのお店の名物が、瓶ビール3本分の特大ジョッキ「ミサイルビール」。さらに1.8リットルのピッチャーでの提供も可能なので、ライブ後に仲間とワイワイ乾杯するのにも持ってこいです。
Photo:はやたゆうか(Yuka Hayata)/はまだみか(Mika Hamada)
Edit:狸山みほたん(Mihotan Tanukiyama)
Direction:人間編集舎