世界に広がる「KAWAII」文化。今回は、病みかわイラストレーターのkuuaさんが、ウクライナ出身のサンドラさんに大阪のKAWAIIスポットを徹底ガイド! 道頓堀のゆめかわいいカフェから、梅田HEP FIVEの最新スイーツ、そして手ぶらでロリータ体験ができるスタジオまで、映える写真の撮り方とともに紹介します。
日本のアニメ、漫画、ファッションなどの影響で、いまや英語圏をはじめとした全世界で通じるようになった「KAWAII」という言葉。“21世紀に入って世界に最も広まった日本語”とも言われています。
そんなKAWAII文化の発信地として知られるのは東京の原宿・竹下通り。思わず「かわいい!」と言いたくなるようなファッション、スイーツの数々がここで生み出されています。
でも、KAWAII文化を楽しめるのは東京だけではありません。大阪の繁華街、難波や梅田にもカラフルなスイーツや個性的なファッションを楽しめるスポットがたくさんあります。
今回、そんな大阪のKAWAIIスポットを案内してくれるのは、“病みかわ”の代表者として世界中にファンを持つイラストレーター・kuuaさん。Instagramのフォロワー数は11万人を超えています。
日本に来て3年目、ウクライナ出身で日本のアニメと漫画が大好きな大学生・サンドラさんと一緒に巡ります。
Guide
大阪のKAWAII文化といえばここ! 道頓堀「PINK KAWAII」
最初にやって来たのは、道頓堀グリコサインの近くにある「PINK KAWAII」。まるでおもちゃ箱や遊園地のような世界観で、お店のテーマはドール(スタッフ)たちによるファッションショー。決まった制服はなく、思い思いのKAWAIIを身に纏ったドールたちが大阪からKAWAIIカルチャーを世界に発信しています。
店内ではファッションやアートなどのイベントも不定期で開催され、オープン当初に出演したこともあるというkuuaさん。
ここではランチメニューを注文! 虹色のピザに、緑とピンクのカルボナーラはインパクト抜群! そのお味は……? と誰もが気になるところですが、ちゃんと美味しいんです。夢の中での食事のよう。
カラフルなクリームソーダは、全8色からフレーバーを選べて、3種類のトッピングをカスタマイズできます。さらに9種類の追加トッピング(別料金)をプラスすることもできるので、推し活にもぴったりです!
店内のどこで写真を撮っても映えるし、カラフルなクリームソーダは髪や服の色に合わせるとよりかわいい。大阪で一番KAWAII文化を感じられる場所だと思うので、映え写真撮影初心者や外国人の方にもおすすめです。
KAWAII空間にいるってそれだけで幸せ。しかも虹色のピザめっちゃ美味しくてばくばく食べちゃった! 店内の写真を撮るのはもちろん、普通にランチしに来るのもいいね。
梅田「HEP FIVE」でKAWAIIを撮って食べてゲットして
難波から梅田まで移動し、次にやって来たのは複合商業施設「HEP FIVE」。真っ赤な大観覧車が特徴的な、若者を中心に人が集まる梅田のランドマークです。地下1階から6階まで、ファッション、雑貨、キャラクターグッズなどトレンドを押さえたショップが約160店舗集結。
7階にある「TAMLO(タムロ)」は、2023年9月に全面リニューアルした飲食フロア。若者が“たむろ”することをコンセプトに設計されており、テイクアウトや休憩に便利なパブリックスペースが充実。エリアごとに異なるフォトジェニックなデザインが楽しめます。また、期間限定で話題のグルメが入れ替わるPOP UPスペース「TAMLAB」があるのも魅力の一つ。
ワッフルタワーといちごみるくラテはインスタ映え必至!
広いTAMLOの中で二人が向かったのは「PINK WOO WAFFLE(ピンク ウー ワッフル)」。フルーツとオリジナルホイップを使った自家製ワッフルのカフェで、カラフルなソーダやラテと合わせてインスタ映え必至!
英語版、中国語版のメニューも用意されているため、外国人観光客も安心して注文することができます。
梅田にもこんなKAWAIIスポットがあったとは! テーブルもソファも壁もピンク色だから、写真映えしやすくて気分上がる。
大人女子のハートもくすぐるサンリオショップ
HEP FIVEには、世界中の誰もが知ってるキャラクターブランド・サンリオのショップ「Sanrio vivitix」があります。従来のサンリオショップよりも大人女子を意識した商品構成と店舗デザインが特徴。梅田の中心地という立地柄、HEP FIVE店には連日海外からの観光客も多く訪れます。
大人二人をつい夢中にさせてしまうサンリオのかわいいグッズたち。
Sanrio vivitixにはポーチやタンブラーなど、大人女子に嬉しい実用的なアイテムも勢揃い。 ハローキティ 好きなkuuaさん、クロミ好きなサンドラさんも、撮影用にお借りしたぬいぐるみを抱えたまま、気になる商品へ手が伸びます。
サンリオは「夢みるエンジェルデザインシリーズ」がゆめかわいくて大好きで、新作が出るといつもチェックしています。いくつになってもキティちゃんには惹かれちゃう。ぬいぐるみって一緒に撮るだけで盛れますし!
キティちゃんと写真が撮れるXRフォトスポット
続いても ハローキティ 好きに朗報! HEP FIVE 3階にはスマホで簡単にXRの ハローキティ と写真が撮れるフォトスポットがあります。
XR体験だけでなく、 ハローキティ と大阪城、通天閣が一緒になったフレームで写真を撮ることも可能! 大阪の思い出をキティちゃんと可愛く残してみてください。
※大阪観光アプリ「Discover OSAKA®」のインストールが必要です。
人と写る時はその人に合わせますが、普段は効き顔(kuuaさんは左側)を意識して撮っています。あとは、屋内なら自然光が当たる場所、屋外なら日陰だと盛れやすいですね。
手ぶらで楽しめるロリータファッション撮影
KAWAIIスポットを巡る一日、最後に訪れたのは「RoyalPrincessAliceスタジオ(ロイプリスタジオ)」。ワンフロアで5つのコンセプトゾーンを楽しめるスタジオで、自社で製作しているドレスのレンタルも行っており、手ぶらでロリータ撮影を楽しめちゃいます。
kuuaさんは過去にこのスタジオと、ドレス製作でコラボしたことも! サンドラさんのお着替え中に、看板猫のノアちゃんと触れ合います。※取材時はスタジオ内で触れ合えるよう特別に許可をいただいています。
本格ロリータファッションをするのは初めてのサンドラさん。パニエを履くのに少し苦戦していましたが、ドレスを身に纏った瞬間、テンションが上がり撮影モードへ。
この日はカメラマンが同席していますが、三脚や撮影用ライト、自撮り用ライトなどの無料レンタルもあるため、撮影初心者やお一人様でも安心。全身鏡にブラシやゴム、ピンなどの小物も借りられるため、お色直しもスムーズに行えます。
かわいい服って、フリルやリボンが多いほど気分が上がる。ロリータファッションはその究極の形。気になってるけど勇気が出ない人や、まだ挑戦したことがない人は、ぜひロイプリで気軽に体験してみてほしいです!
ロリータは初めてだったけど、別の自分になってる気分で楽しかった! ロリータファッションは海外でも人気。日本で着てみたい人はここで試してみてほしい。
ゆめかわいいカフェからキャラクターショップ、フォトスポット、そしてロリータフォトスタジオまで、大阪には“好き”と“かわいい”を思いきり楽しめるKAWAIIスポットがたくさん。「この服が似合う場所に行こうと思える」と語るkuuaさんの言葉どおり、かわいい服は、自分を新しい世界へ連れていってくれる魔法のような存在。お気に入りの一着を身に纏うと、自然と仕草や表情まで柔らかくなり、写真にもそのときめきが映り込みます。
映える写真を撮るコツは、自然光と自分らしさを味方につけること。心がときめく瞬間を大切に、自分だけのKAWAIIを探しに出かけてみてください。
Photo:二宮幹(Tomoki Ninomiya)
Edit:トミモトリエ(Rie Tomimoto)
Direction:人間編集舎