大阪には、自然の中で体を動かしたり動物とふれあったり、雨の日でも屋内で遊べるスポットがたくさんあります。家でゲームもいいけれど、外での体験は成長や思い出づくりにぴったり。そこで今回は、親子で楽しめるスポットを順に紹介します。まずは、自然いっぱいの環境で遊べる「堺・緑のミュージアム ハーベストの丘」へ。
Guide
『週刊大阪日日新聞』副編集長として数多くの取材を担当。休日は子どもと一緒にお出かけし、ママ目線のリアルな体験も重ねている。プロの編集者としての情報力と母親としての実感をあわせ持ち、親子で楽しめるスポットを幅広く紹介している。
ハーベストの丘で大冒険!最大8メートルにも親子で挑めるドキドキ空中散歩
ここは大自然の中で一日遊べる体験型テーマパーク
アスレチックに宝探し、動物とのふれあいまで!
ハーベストの丘は、大阪府堺市南区にある体験型の農業公園です。35万平方メートルの広い園内は、吊り橋を境に街エリアと村エリアに分かれ、季節ごとに花畑が彩ります。春はチューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスと、いつ訪れても色とりどりの景色に出会えます。
ヒツジやカピバラとのふれあいをはじめ、空中散歩のアスレチックや芝すべり、カラフルな観覧車など、子どもが夢中になるアクティビティも盛りだくさん。自家製ソーセージやソフトクリームなど、ここならではのグルメも楽しめます。遊んで、食べて、体験して。家族で一日たっぷり過ごせるスポットです。
最初に向かったのは、空中アスレチック「オラ!ウー!タン!」。
このアスレチックは、レベルに合わせたコースが用意されているのが特徴です。初心者向けの「ローグラウンド」は地上約1.4mに設けられた初級・中級の2コースで、小さな子どもでも安心して挑戦できるんですよ。
スリルを求めるなら「ハイグラウンド」がおすすめ。地上最大約8mの高さで、10種類のアクティビティをクリアしていく本格派です。バランス感覚をフルに使うスリル満点のコースで、大人でも手に汗握るほど。他にも、高さ約6mからのクイックジャンプや、全長33mのジップラインもあり、空中散歩ならではの爽快感が味わえます。
私たちが選んだのは、もちろん初心者向けの「ローグラウンド」。うちの子はどちらかといえばインドア派で、好奇心は旺盛でも高いところはちょっと不安。二人で話し合って、まずは地上約1.4mのコースに挑戦することにしました。
初心者向けといっても、子どもにとっては十分な高さ。いざ立ってみるとけっこう怖くて、橋を渡るだけでもハラハラ、ドキドキ。緊張感に包まれて、冒険の世界に飛び込んだ気分になります。
途中で「怖い」「無理~!」と弱音をはきつつも、なんとかゴール!そして、最後はジップラインでスーッと滑り降りて、爽快にミッションクリア。
無事にアスレチックを終え、ちょっと休憩…と思ったら、息子が「宝石ハンター」を発見しテンション爆上がり。疲れなんてどこへやら、元気いっぱいです。
ここでは道具を使って砂場を掘り進め、宝石を見つけたら持ち帰ってOK。アスレチックからそのまま冒険が続いているようで、順番が来ると砂場に腰を下ろして夢中に掘って、掘って、掘って……、無言で作業に没頭する姿はとっても楽しそう。
容器いっぱいに宝石をゲットして、「レアな石があるかも!」と大喜び。
続いては「芝すべり」。ここでは全長40m、最大傾斜20度の日本最大級コースを、15分間すべり放題! 爽快感がたっぷり味わえます。
吊り橋を渡って、花畑や動物たちが迎えてくれる「村のエリア」へ。
村のエリアでは、動物たちとのふれあい体験が楽しめます。
カピバラのふれあい、ヒツジやヤギへのエサやり体験などが人気。とくにヒツジは食欲旺盛で、柵のすき間から顔を出してエサをねだる姿が人気。子どもでも気軽に楽しめる体験で、ここは本当にファミリーにおすすめです。
息子は恐る恐るへっぴり腰でエサをあげ、そーっと頭をなでてみたり。エサはあっという間になくなり、「もう一回」とおねだり。まわりからもキャッキャッと笑い声が響き、気づけば時間を忘れてずっといてました。
最後は、自然に囲まれた池で白鳥のボートに乗って水上散歩。のんびり漕ぎながら景色を眺める時間は、遊び尽くした一日の締めくくりにぴったり。
園内には名物トレインが走っていて、のんびり景色を眺めながら移動ができます。ほかにも全長850mのコースを走る「ゴーカート」、ユニークな形の「おもしろ自転車」、本物そっくりの「ミニ新幹線」など、乗り物系のアクティビティも盛りだくさん。
小腹がすいたら、自家製フランクフルトやソフトクリームでひと休み。しっかり食べたいときは60分間楽しめるバイキングレストランもあり、遊びも食事もそろっていて一日中たっぷり過ごせます。
走り回るのが好きな元気いっぱいの子も、おっとりインドア派の子も。園内には、それぞれのペースで楽しめる場所がそろっているから安心!
他にもおすすめ!親子で楽しむ大阪のおでかけスポット
恐竜の口にダイブ!「わんぱく王国」の迫力ローラーすべり台
大阪府南部、和歌山県境に接する阪南市にある「わんぱく王国」は、山の斜面を生かした遊具で思い切り遊べる公園です。目玉は「ローラーエクスプレス」。
最大32度の急斜面を一気に滑り降りる全長約200mのローラーすべり台で、スピードに乗ると風を切る感覚にワクワクし、ゴール地点では古生代の肉食動物ディメトロドンをモデルにした巨大恐竜が待ち受け、口へ飛び込むと「ガォー!」と声が鳴り響く。子どもたちは歓声をあげて喜んで、とっても楽しめます。
また、標高約210mの山頂に到着すると木造三階建ての展望塔「わんぱく砦」があり、ここからは阪南市の街並みや大阪湾を一望することができますよ。
ふもとの「わんぱく広場」ではお弁当を広げたりボール遊びを楽しめ、近くの「水辺の広場」では川からポンプで汲み上げたきれいな水で水遊びを楽しめますよ
身長や年齢の制限なし!「舞洲シーサイドアスレチック」で空中散歩
大阪市此花区の舞洲にある「舞洲シーサイドアスレチック」は、地上約6mに設けられた全長約200mの空中アスレチックです。
ジップラインなど13種類のアイテムが続き、空中散歩を楽しめます。足を踏み出すごとにハラハラ、ドキドキ。冒険心をかき立てるコースです。
身長や年齢の制限はなく、これまでの最年少では2歳の子どもが体験しています。ハーネスとヘルメットを正しく装着できる方が対象で、体重は120kgまで。運動靴の着用が必要です。「1歩踏み出す勇気」を体験できるのも、このアスレチックならではの魅力。
※未就学児のお子さまは、保護者の方と一緒に体験していただきます。
見学は無料なので、家族や友人の挑戦を応援したり写真を撮ったりして過ごすこともできます。
車で行くなら、隣のバーベキューパーク内にある駐車場を1日1000円で使えますよ。
雨の日も安心!屋内外で遊べる「ボーネルンド プレイヴィル 安満遺跡公園」
大阪府高槻市の安満遺跡公園にある「ボーネルンド プレイヴィル」は、屋内と屋外を自由に行き来しながら遊べる親子向けの遊び場です。天気に左右されず、思い切り体を動かせるのが魅力です。
館内の「からだ遊びゾーン」には、ふかふかのボールプールにクライミングウォールやつり橋、うんていが組み合わされています。登ったり渡ったりしながら全身を使って遊べ、室内なので暑い日や雨の日でも快適。
小さな子どもも安心してのびのび挑戦できます。
屋外の「自然遊びゾーン」では風や木の触感を感じたり、砂場では水を流したり泥んこになったりと自由に楽しめます。「科学遊具エリア」や工作、赤ちゃん専用スペースもあり、親子でたっぷり遊べますよ。
親子で都会の真ん中へ!「PANZAてんしば i:na」でドキドキアスレチック
天王寺公園「てんしば」にある「PANZAてんしば i:na」は、都会の真ん中でアスレチックに挑戦できる施設です。
館内の中心はインドアクライミング「noborun!(ノボルン)」。壁一面にカラフルなホールドが広がり、登るたびに次の一手を考える緊張感と、登り切ったときの達成感を味わえます。
屋外エリア「sorarun!(ソラルン)」には、高さ最大8mのアドベンチャーコースと、幼児向けのプレイフルコースがあります。アドベンチャーコースでは専用ハーネスを装着して空中のアイテムを渡るスリルを体験。プレイフルコースではネット遊具の中で跳んだり登ったりと、体を自由に動かして遊べます。きょうだいそれぞれに合わせてコースを選べるのもうれしいポイントです。
屋内でも野外でも楽しめるから 、天候を気にせず遊べるのが魅力。親子で気軽に立ち寄って、一緒に体を動かせるスポットです。
まるで生き物の中!不思議な曲線が広がる「キッズプラザ大阪」“こどもの街”
大阪市北区・扇町にある「キッズプラザ大阪」は、日本で初めて誕生した“こどものための博物館”。注目したいのは4階「あそぼう階」に広がる「こどもの街」です。
オーストリア出身の芸術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがデザインした空間で、すべてが曲線でつくられています。迷路のような回廊や曲がった壁、色も形も違う窓が連なり、まるで生き物の中に迷い込んだような感覚を味わえます。
「こどもの街」では遊び方に決まりはなく、自由に楽しめるのが魅力。壁をよじ登ったり、つり橋を渡ったり、長いチューブスライダーで滑り降りたりと、子どもたちは思い思いに身体を動かして遊ぶことができます。
フロアには「ごっこ遊び」を楽しめるキッズストリートもあり、「やってみる階」ではしゃぼん玉や水を使った展示物体験に挑戦、「つくろう階」では創作活動やコンピューター体験など、子どもの好奇心に応える体験がそろっています。天候を気にせず過ごせる屋内施設なので、親子で一日たっぷり遊びながら学べるスポットです。
全天候型で楽しめる!「堺市立ビッグバン」の巨大ワニ探検遊具
大阪府堺市南区にある「堺市立ビッグバン」は、宇宙船をイメージした本館と半円のこども劇場、そして高さ53mの遊具の塔がそびえる全天候型の「あそび」の空間です。
つくる・まなぶ・からだをうごかす“たのしさ”がいっぱいで、子どもから大人まで幅広く楽しめます。
ひときわ目を引くのが、3階の「マチカネワニの冒険」。ここには「マチカネワニの骨格」と「マチカネワニの生体」の2種類の遊具があります。
「骨格」は巨大なワニの体内に迷路のような通路やネット、すべり台が組み込まれており、探検気分で全身を使って遊べます。「生体」は全長13mのワニで、子どもたちは口からしっぽまで探検できます。
4階から8階まで吹き抜けになった「遊具の塔」には17種類の垂直遊具が設置され、室内とは思えないスケールでダイナミックに遊べます。雨の日でも一日たっぷり楽しめる、親子に人気のスポットですよ。
レゴの街を探検!「レゴランド・ディスカバリー・センター大阪」で親子大冒険
大阪市港区の天保山マーケットプレースにある「レゴランド・ディスカバリー・センター大阪」は、数百万個を超えるレゴⓇブロックに囲まれて遊べる屋内型テーマパークです。
なかでも子どもたちに人気なのが「レゴシティ プレイゾーン」。ジャングルジムやすべり台、クライミング遊具が組み合わされ、レゴの街を探検するように全身を使って遊べます。登ったり、くぐったり、滑ったりと、思い切りからだを動かせるのが魅力。
館内には大阪の街を再現した「ミニランド」があり、昼夜で変化する光の演出に子どもから大人まで引き込まれます。「キングダム・クエスト」や「マーリン・アプレンティス」、「4Dシネマ」など家族で楽しめるアトラクションもそろい、雨の日でも親子で安心して過ごせますよ。
Photo:山崎博(Hiroshi Yamazaki)
Edit : 山崎博(Hiroshi Yamazaki)
Direction:人間編集舎